与那国いとなみネットワーク

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主催団体 与那国いとなみネットワーク
事業名称 台湾との交流の歴史を知り、与那国のこれからを考える
開催日時 平成26年3月7日(金) 18:30~21:00
開催場所 佐久川家
取 材 者 与那国いとないネットワーク (祖納元・松田)

1.今回の活動内容

今回は、毎日新聞社の松田良孝記者へ依頼し、与那国島と台湾との交流・交易について講演をしていただき、それをもととしこれからの与那国島のあり方を考える意見交換会を実施。

2.取材内容

Q 今回の講演及び意見交換会をするに至った経緯は?
A 与那国いとなみネットワーク 担当

与那国島は戦前、距離の近い台湾とは、生活物資の行き来や就業・就学などの交流がされており当時は5000人規模の定住者がいました。また戦後、密貿易を行っていた頃には人口12000人を数えるに至った経緯があります。現在では1982年より30年にわたり花蓮市とは姉妹都市として友好関係を築いていますが、今後、このような関係の中、与那国はどのようにあるべきなのかを考える機会が必要では?ということで、現在、戦前からの八重山諸島と台湾との関係を取材し続けておられる、八重山毎日新聞社の松田良孝記者に講演を依頼し今回の会を実施するに至りました。

Q 講演の内容はどのようなものでしたか?
A 与那国いとなみネットワーク 担当

今回の講演は、八重山毎日新聞社の松田良孝記者よりの講演でした。台湾との交流の盛んだった南方澳の港など、ゆかりのある場所の紹介、与那国から台湾へ雇用を求めて渡ったなど様々な経緯、その与那国の人が渡った痕跡などの紹介があり、また島民の中には個人単位での台湾人とのかかわりがあるようだが、そういったネットワークをもっと広げていければ今後かかわりが深くなっていくのではないか?などの参加者への問いかけがあり、非常に島民として考えさせられる内容となっておりました。

Q 意見交換会ではどのような意見がでましたか?
A 与那国いとなみネットワーク 担当

意見として下記があげられました。

  • 111kmという近い距離にありながら、直接の台湾と与那国をつなぐ交通機関がないことや、交通費が非常にかかることなどが交流の妨げとなっている。
  • 台湾で使われる言語を話せる人材が不足していることから、与那国に来られた際に通訳なしでは対応できない、民宿などでもそのような場合に対応出来ないのが現状としてあるため、台湾の言語を話すことの出来る人材の育成に力をいれては?
  • 町の支援で子供達の進路の選択肢として台湾への留学を積極的に行えるように出来ないか?

など交通機関の不便さ、言語を話せる人材の不足についてなどが主だって意見されており、人材育成の対象として子供達に焦点をあてていきたいというような意見交換がなされていました。

Q 今後はどのように活動を展開していきたいですか?
A 与那国いとなみネットワーク 担当

今回の講演では、戦前から戦後にかけての与那国の人がかかわりをもった主な台湾の地域の紹介があったのですが、実際はもっと多くの地に、かかわりを持っていたと思います。それらの情報を収集し与那国の人たちの足取りを記した与那国版の台湾地図の作成や、子供たちを対象とした台湾への留学推進の活動、個人レベルでの台湾とのかかわりを、つなげ、台湾・与那国のネットワークを広げていける活動を展開していきたいと考えております。